フランスを車で旅行してきました!3日目【ボルドーの最新博物館でワインを学ぶ!】
3日目はボルドーへ。ワインで有名な面白い街です。下の地図の❷。パリから直接行こうとすると車で6時間ほどかかります。ただ最近ボルドーにはTGV(テージェーヴェーと読みます。新幹線の事です。)の運行が始まり、パリからなんと2時間半で着くんだそうです!車が難しい方もぜひ。
- ロワールで城巡り
- ボルドー
- サンテミリオン
- ビアリッツ
- ビダール(スペイン国境の側)
- シャトーホテルに宿泊
ボルドーおすすめの理由
ボルドーといえばワインのイメージが強いですよね。私もボルドーの赤ワインが一番好きです。しっかり飲みごたえがあるけれど苦みや雑味が無いフランス最高の赤ワインです。
ボルドーにはワイン目当ての観光客向けのとても良い施設がいくつかあって、そこでは一生お目にかかれないような超高級ワインからそれなりのワインまで、かなりの種類のワインが試飲可能なのです!最高ですね!
さらに!ボルドーは、フランス人の若者がこぞって移り住みたいと答える、今大人気の街なのだそうです。
まずはボルドーの最新ワイン博物館へ!
まずはこちらのワイン博物館へ行くことをおすすめします!近代的な面白い建築ですね。初めて見たときはびっくりしました。こちらではワインの歴史・製造過程・味わい方などを学ぶことができます。
La Cité du Vin(ラ・シテ・デュ・ヴァン)と言う名前です。
ボルドー中心地からは少し離れたところにあるのでご注意ください。
公共交通だと中心地から路面電車で10分ほどで着くみたいですよ!かなり手軽に行けますね。
入り口すぐに美しくお酒類が展示されたスペースがあります。壮観ですね。確か一角に日本のお酒もあったかと思います。ここで試飲はできませんが購入することができます。店員さんに好みを伝えれば(英語かフランス語で・・・)いくつか選んでもらうこともできますよ。展示を見た後でも購入可能です。
展示スペースへ!
さて展示スペースへ。最新の音声案内システムでかなり快適に楽しく回ることができます。嬉しいことに日本語対応してます!!スマートフォンのような端末が施設内の展示に連動して音声解説や画像解説をしてくれます。かなり快適でわかりやすかったです。こちらはワイン用ぶどうの房・葉・茎などあらゆる部位について詳しく学ぶことができます。
建物もですが展示方法や内装も、最新のデザイナーたちに任せて隅々まで考え抜かれたであろう素晴らしい造りになっています。とても広いですが子供でも飽きない素晴らしい造りです。こちらは壁画に書かれたワインの説明だったかな?紀元前何千年も前からある飲み物なのだそうです。旧約聖書にも出てきますね。私は何も知らなかったので驚きました。ソクラテスなどの哲学者たちも、会議の前に皆んなで薄めたワインを飲むのが慣例だったのですって!ワインを飲むと頭が冴えて議論が捗る・・・という考えだったらしいです。いや、眠くならないのかな・・?薄めたワイン用の銀のゴブレットなども展示されて観ることができますよ。
こちらは、立体風映像の料理研究家やソムリエと一緒にテーブルに座り、ワインの講義や議論を聞くことができます。プロジェクションマッピングでテーブルの料理や書物のページが次々に変化し見ているだけでも楽しいです。
展示スペースではこの他にもプチシアターがいくつか、ワインのフレーバーを自分でアレンジしながら嗅ぐエリアなど楽しいものばかりです!
ワインの試飲コーナー
最後に、ワインの試飲コーナーへ。確か30種類くらいから選べたと思うのですが、そこから一人一杯分のワインが試飲できます。入場券と一緒にコインのようなものを渡されるので失くさずこちらで渡しましょう。
どれを選ぶか迷いますね。バーのスタッフに「赤ワインで、甘くなくて、ドライで、重いものがいい」って伝えるのが間違いなくていいとおもいます。ボルドーワインといえばこれですので。もちろん好きなテイストを伝えて良いですし、気に入ったボトルを選ぶというのもスリリングでいいかもしれませんね。一杯でも結構酔います〜
バーの天井がワインボトル!!美しいですね!素晴らしいです。
ところで車でしょ?・・と思う方も居るかもしれませんがフランスでは一杯なら運転オッケーです!!
余談ですが彼らは平日の昼でもワインを飲みます。社員食堂にもワインボトルがあります。
とはいえ安全のためにちょっと施設内でお土産を見ながら酔いを少し冷ましてから出発しました。
郊外の素晴らしいB&Bに泊まる!
移動と博物館ですっかり夕方になったので、今日の観光はここまでにして予約していたB&B(ベッドアンドブレックファースト)へ。B&Bは場所によってはバックパッカー向けの安い宿泊施設を指すと思うのですが、フランスにはラグジュアリーなところもあります。確かbooking.comで見つけたんだったと思います。下の写真をご覧ください。最高ですね、大仏フェイス!笑
左下にある丸いものはジェットバスです。日本人には嬉しい!何回も入浴してしまいました。夜には庭の椅子に横になって満点の星空を眺めて流れ星を数えました。最高の思い出です。
右前には共用の広いプールもあっていつでも使い放題です。最高ですね。
室内も大変センスがよく贅沢!天井にシーリングファンがついて居るので涼しかったです。
室内にもバスタブ付き。さらに庭にもシャワーがあります。プールのあと浴びるためですね。素晴らしい。
夕食は近くのスーパーまで買い出しに行って、ゆで海老をマヨネーズに付けて食べたり(フランスでは魚屋に必ず殻付きゆで海老があります。大好き)サラダを食べて過ごしました。レンジがないのがちょっと不便ですが工夫次第で美味しいディナーになります。
このB&B、オーナーが腹筋バキバキに割れたセクシー白人イケメンの男性でびっくりしました笑。初対面時に上半身裸で水着で・・・・。彼はここと同じような幾つかのメゾンと、さらに豪華な自宅が向かいにあって家族で暮らしながらこの施設を貸し出して居るようです。ハリウッド映画に出てくる大富豪かな笑?実在するのですね。
彼が何の仕事をして居るのか気になりますが、憧れますね。こういう経営の仕方って。日本でもこういう宿泊施設は外国人を中心に喜ばれそうですよね。郊外の気持ちのいい場所に自宅と別荘を建てれば、センスがよければ高いお金でもインターネットで貸し出せそう。いつかしたいですね。
さて明日は!
ボルドーの街散策と、中心地にあるワインテイスティングし放題のギャラリーへ!普段は手を出せないような超高級ワインからそれなりのワインまでリーズナブルに味わうことができます!高級ワインの味ってこうなんだ・・・!
次の日(4日目)の記事はこちら
*1日目の記事はこちら*
*2日目の記事はこちら*
フランスを車で旅行してきました!2日目【シュノンソー城をカヌーで見学!】
夏のバカンスで、フランスパリから車で15日かけて旅をしてきました。
2日目はシュノンソー城へ。下の地図の❶、ロワール地区になります。
- ロワールで城巡り
- ボルドー
- サンテミリオン
- ビアリッツ
- ビダール(スペイン国境の側)
- シャトーホテルに宿泊
2日目 川の上に建つ城 シュノンソー城までカヌーを漕ぐ!
まずカフェへ
1日目に行ったシャンボール城の近くにある有名なお城、シュノンソー城へ。川にまたがって建築されているとても優雅なお城です。周辺の川ではカヌーレンタルができます。宿泊した場所にカヌーのチラシがあって面白そうだったので、予約無しで行ってみることにしました。
車でカヌーレンタルの場所まで行くと、サングラスのおじさんたちがのんびり営業していました。「予約してないんだけど・・・」と話してみると、1時間待ってくれれば乗れるよ〜ということだったので、近くのカフェで一旦時間を潰すことに。
なんかのんびりとした雰囲気のいいカフェで最高でした。
木と芝生とアンティーク家具やバスタブ(なんでだろ?笑)が置いてあり、日本では体験できない快適で幸せ溢れる場所でした。ここまた行きたいな〜。かなり気に入りました。暑かったのでリモナード(レモンソーダ)とジェラートを注文し、まったり過ごしました。
さあカヌーだ!
スタッフのサングラスお兄さんの一人が流暢な英語を話す人で、カヌーの簡単な説明を聞きいざ出発!夫と二人で1つのカヌーを漕ぐことにしました。日本でカヌーをレンタルするなら一人で漕ぐのが自由に移動できて好きなんですが、フランスでそれをやるとヤバイ。マジやばい。なにがヤバイかというと・・・↓
広い!遠い!終わらない!休憩もできない!
お城まではず〜〜っと先です。
片道1時間半って説明でしたが、それフランス人の体力ならって意味なので・・・私たちには無理です。一人で漕いでいたらたどり着けない!去年のバカンスでカヌーをやったときは4時間近く漕ぎ続け、危うく遭難しかけたので気合と覚悟をもって臨みました。
最初のテンションと感動はあっという間にエネルギー切れになり、軽く汗をかきながらほぼ夫が必死に漕ぎます。カヌーを楽しむ方はたくさんいて、もっと遠くから漕ぎ始める方もたくさんいました。「大学時代カヌー部だったの?・・・」って聞きたくなるようなマッチョのイケメンパパが、娘を乗せて風のように追い抜いて行ったりします。すごい。フランス人ってすごくアウトドア派が多くスポーティーなんですよね。毎週末家族でスポーツするって家族も多いそうですよ。なので、カヌーのコースが容赦ない!!
とはいえ、穏やかな水面と木々、蝶や鳥や水面下の小魚たちに出会えてかなり感動的!
漕いで漕いでやっと!お城が見えてきました!これがシュノンソー城です!
美しいですね〜!数時間苦労した人だけが見られる景色です。
日本でこの建築をしたら、台風であっという間に壊れそう。フランスは台風もないし、豪雨もないし、本当に災害が少ない(日本比)なので何百年もこの危うい建築が残るんですよね。素晴らしい。
カメラを落としそうで怖かったのであまり写真は撮っていませんが、城のアーチをくぐって反対側まで行ってきました。人気のお城らしく、庭園と城内にはたくさんの見学客がいました。カヌーからなら、人ごみに巻き込まれず見学できるのが最高ですね。
ホテルで一休みしてから夕食へ!
この日はカヌーだけでほとんどの体力と時間を費やしたため、一旦ホテル(前日と同じAir bnb)に帰り、のんびり時間を過ごしてから19時ごろに近くのカジュアルレストランへ行きました。
カジュアルだけど、フランスのテラス席で食べる食事の幸せ感は最高ですね。
前日とは真逆のジャンク感!笑。
でもこういう食事も楽しい!毎日コース料理じゃ疲れちゃいますからね。
フランスのハンバーガーは肉が100%ビーフでつなぎ無しなんです。かなり分厚いし、日本のものより「お肉食べた〜」って感じが好きです。そういえば焼き方も聞かれますよ。レアとかミディアムとか。日本では見たことないですね・・中がピンクのハンバーガー肉。フランス人はナイフとフォークで食べます。あとポテト!フランス語ではフリットと言いますが、この分厚くてでかい感じが大好き。「じゃがいも食べてる〜」って感じです。ちなみにフリットは隣国ベルギーの名物料理ですね。フランスのフリットはベルギー色が強いです。切り方も揚げ方もジャガイモの大きさも一緒ですね。ベルギーならマヨネーズとその他ソースもたっぷりかけて食べるのが定番です。フランスは塩だけ。
運動して、陽を浴びて、お酒とハンバーガーを食べて、ぐったり就寝した1日でした!
さて明日は!
車で数時間、今最もフランス人の若者に人気の街!ボルドーへ!
ワインの歴史を学びつつ、超高級ワインの試飲もしてきました!
*3日目の記事はこちら*
*1日目の記事を見直したい方はこちら*
フランスを車で旅行してきました!1日目【シャンボール城】
夏のバカンスで、フランスパリから車で15日かけて旅をしてきました。
次の旅行の候補地にどうぞ〜!
- ロワールで城巡り
- ボルドー
- サンテミリオン
- ビアリッツ
- ビダール(スペイン国境の側)
- シャトーホテルに宿泊
パリ在住なのでパリから出発してパリまで帰ってきました。
地図で説明するとだいたいこんな感じです。
なぜこの場所を選んだのか?
なぜこの地域に決めたのかというと、何人かのフランス人におすすめのバカンス地を聞いたら、だいたいの人がこのスペイン側の海沿いの街だと答えたんですよね。日本人にはかなりマイナーですよね?
彼ら曰く、ニースは有名になりすぎて観光客が多すぎる!西側の海なら美しい上に人がもっと少ないからのんびりできて、しかもとにかく食事が美味い!・・・との事。食事はどうやらフランス料理とスペイン料理が融合した感じらしいのです。魚介を使ったおつまみ料理などですね。これは絶対美味しい!
1日目 ダヴィンチが設計した螺旋階段!シャンボール城
結構大きい立派な城です〜美しい!
ロワール川沿いの数あるお城の中でも、もっとも人気のお城だと思います。
もちろんヴェルサイユ城ほど広くはないですが、フランスらしい広大な庭です。
テンション上がります。
庭が広いから駐車場から建物までなかなか距離があります・・・焼けちゃう。
正面から見たお城とお庭です。
夏らしい気持ちのいい気候と手入れされた庭が素敵。
城内に入ると・・・目の前に!
さて、こちらがかのレオナルド・ダ・ヴィンチさんの設計した有名な螺旋階段です!絵画だけでなく建築もできるとかほんと万能の人ですね・・この螺旋階段、美しく存在感のあるデザインなのも素晴らしいですが、二重螺旋階段という面白い構造になっています。同じ階の180度反対側にも階段の上がり口があるんです。なので、人の足音や姿が見えてもその人とは登っても降りてもすれ違いません。体感するとちょっと不思議な感じです。
数あるお部屋の一つ。
おお〜
これは気分が上がります!まさにお城!!
調度品一つ一つのクオリティが良すぎてもうどこを見ていいかわかりませんね。こんな部屋が当たり前のようにいくつもあるから、高級とか豪華ってなんだっけ??って脳内インフレ状態になります。シャンデリア一つ売るだけで一般人の年収超えるんじゃぁないの?!
王政時代は本当にここで生活していたお貴族がいたんですよね。もう夢のよう。奥にあるボックスのようなものはなんとベッドです。こんな場所で眠れるか!
こちらは小さな部屋。
このテキスタイルの隙のない美しいデザインがとても好きでした。
部屋のファブリックから壁紙まで同じ柄に統一されていて美しい。いつかこんな美しい花柄を描きたいですね。今は模写でも・・・無理かなあ。
夕食
1日目の夕食はシャンボール城近くの高級レストランへ行きました。
実は旅行1日目は知人のアメリカ人と一緒に旅行したので彼が評判のいいお店を予約してくれていました。英語だと旅行ブログがとても多いので、ブログからレストランを探すんだそうです。私はいつもgoogleから探します。堅実で使いやすいです。このお店も確かgoogleで★4.3くらいで、とても高評価だったと思います。
小さなシャトーホテル併設のレストランで建物もなかなか豪華でした。
メインのお魚。フランス料理ではだいたい魚選ぶと間違い無いですよね。
皮がパリっと、身がふわっとした美味しいお魚でした。
こちらはお肉料理。鴨肉のローストです。
鴨肉はフランスではかなりメジャーな食材ですが、このレストランの推しは鴨肉料理みたいでした。一口もらいましたがもちろんおいしい!柔らかこってりです。
デザート!
フルーツとアイスだったのでさっぱりしてよかったです。こういう豪華なデザートの一皿ってなかなか日本だと少数ですが優雅でいいですよね。日本でも食べたい・・
レストランの席からはガラス越しに美しいロワール川が。
夜9時くらいですがまだ明るいです。なかなかロマンチックですね。
ホテル
この日はホテル・・・ではなくAir bnb(エアービーエンビー)に泊まりました。
ご存知ですか?Air bnb。
私はこの日まで知らなかったのですが、インターネット上で簡単に予約できる民泊みたいな制度です。とは言ってもフランスのAir bnbはどこも広くておしゃれでいい感じ。しかもキッチンや洗濯機が付いているし安いんですよね。これもアメリカ人の知人が予約してくれました。頼りきり・・・。でももっと早く教えてもらえばよかった。長期滞在したいほどよかったです。欠点といえば、シャンプーが無いので持っていくべきなのと、ホテルと違いカウンターで24h対応なんてことが無いことですかね。ただ、外国でホテルスタッフに何かお願いを聞いてもらうとか器用なこと私にはできないししたことが無くて、サービス分無駄なお金を支払っていたのでむしろこのAir bnbは外国旅行者にとって嬉しいですね!
お庭です。
リビング!ちょっと荷物でごちゃごちゃしてすみません・・
ベッドルーム!2ベッドルームの物件なので、私と夫で1部屋、友人が1部屋使いました。おしゃれで清潔です。こんな家に住みたいですね〜
バスルーム。湯船付きでした。綺麗ですよね!
キッチンもちゃんとしています。食器なども全て揃っております。
洗濯乾燥機も洗剤もちゃんとあるので長期滞在でも助かります。
旅の中間地点で泊まっていれば一気に洗い物できてよかったな〜と思いました。
さて明日は!
ロワール川の上に建築されたシュノンソー城を、カヌーで見学しに行きます!カヌー大好き!
*2日目の記事はこちら*
うつ病なのに海外 パリに住んでみた。利点と欠点
うつ病なのにフランスパリに住んで2年。そして日本に帰って来ました。
で、結局どうだったの?幸せだった?不幸だった?
パリに2年住んでどうだったか
日本かフランスか、どちらがいいかよく聞かれるんですがはっきり決めるのは難しいですね。いいところも悪いところも大きすぎて、半々・・・かなぁ。という感じです。
特にパリはスリが多いんですよ。とはいえ日本は台風や地震など災害で人が亡くなる可能性が高いので、命の心配が無いフランスの方が幸せともいえますが。
では、フランスの辛いこと、それからフランスの幸せなことを語ります。
【欠点】クレジットカードの不正使用に遭う
クレジットカードの不正使用は二年間で二回!
フランス語が堪能でないと、カード会社にカードを止めてもらうのさえすごく苦労します・・・。英語じゃダメなの?って思う方もいるかもしれませんが日本と同じです。日本人でも、電話口のオペレーターがいきなり英語でペラペラ話されても困惑しますよね。英語が公用語ではない国なので当然うまくいきません。
もう禿げそうなストレスでした・・・
不正使用された後も、自分が使っていない項目を明細(フランス語)から探して申請して、返金してもらうまでが大変ですよ。
カードの不正使用については以前ブログで書いたので、気になる方はこちらの過去記事をご覧ください。
【欠点】車から荷物を全て奪われた
車でパリ市内を走っていた時、犯罪グループにタイヤをパンクさせられ、その後荷物を全て盗られました。旅行に行った帰りだったのでパスポート、クレジットカード類全て、現金、一眼レフカメラなど・・・まあ全てを奪われて、なんとか現地在住の知り合いに電話して借金しました。こういう知り合いがいたからなんとかなりましたが、親戚にも友人にも頼れない場所で暮らすのが大変だと思い知りました。言葉のせいで警察にだってほとんど頼れません。
こちらも詳しくは過去のブログ記事で
【利点】自由な価値観で、心が軽くなる
日本では、料理ができない女性が見下されるような風潮があったり、服は毎年流行りを取り入れなきゃダサいとか、化粧するのはマナーなんて習慣?が有りますよね・・。
そういう習慣に、日本にいた頃は違和感すら感じていませんでしたが、フランスに住んだ今はもう耐えられないほど嫌です。
フランス人は人と比べません。大昔から陸つながりでいろんな国や宗教の人と関わる歴史があったからなのか、自分と人を比べるという価値観を持っていません。住むと体感できます。
服はまあシンプルにまとめれば、毛玉だらけのセーターでも、色落ちした化繊の服でも全く恥ずかしくありません。服にお金をかけなくていいし、靴も毎日スニーカーでいいし、化粧もしなくていいです。日本は同じ人種と同調文化があるから人と比べるんですかね??だって、パリにいて思うのですが、自分と身長も体格も肌の色も、宗教も出身の国も違う人たちの中で、「あのワンピースがダサい」とか?「化粧が濃すぎ・薄すぎ」って思いますか?フランス人はおばあちゃんでも、ピンクの膝上丈のワンピースを着たりしますが、日本人がよく人の服装を見て「年相応の服を着るべき」なんて言っているのを見ると悲しいし、ストレスを感じます。だって、なんだっていいでしょう?人の化粧や服をけなして、けなされた人が幸せを感じますか?
そういう、人からの悪口を気にしなくていいのはかなり幸福です。
そんなことより美味しい食事やスポーツをして過ごそうよ〜!というフランス人の考え方が大好きです。
こういう考え方は、うつ病を改善するのにいい状態を作れたというか、精神的に健康になれます。
【利点】働く人が幸福そう
フランスではお客さんと店員の立場は対等です。
神様ではありません笑。
だから理不尽なクレームが全くありません。
経営者と社員の関係も、もっと対等に近いものなので、フランス人はサービス残業をさせられる事もないし、取引先から無理難題を押し付けられるという事もありません。
私はブラック業界で働いて、うつ病になったので、このフランス人の働き方が大好きになりました。
お店の店員さんも、警備員さんも、のびのびと歌いながら働いて笑顔。そういうの見るとこちらも幸せになります。
ただ、サービスが悪いんですけどね。みんな適当だし、スーパーの店員はスマホをいじりながら接客するし、ご機嫌な時もあれば、不機嫌そうな事もあります。素直!でも私は、過労や自殺の多い日本より幸福な国に思えるんですよね。
【利点】食事が美味しくて健康的で優雅。
フランスは美味しいものいっぱいでしょ?って言われますが、本当にそうで、これはヨーロッパの他の国々からも羨ましがられます。
まず野菜が日本より美味しくて安いです。BIOといって、有機野菜も手軽に手に入りますし、季節ごとに野菜が入れ替わり、たくさんの種類の野菜が並ぶので、フランスに居たら生野菜を食べる量が圧倒的に上がります。なにせ人参すらものすごく甘くて美味しいです!色も濃くて栄養価も高いので健康になれます。
レストランも最高です。シェフはかなり時間をかけて料理の内容を練りますし、フランスのレストランは全てコース料理なので、ワインと一緒にゆっくり、上品に、優雅に食べる文化がとても好きです。
日本の料理は世界一美味しいですが、優雅にゆっくり味わって食べる事が少ないのは残念に感じます。また、食洗機が普及して居ない日本では、買ってきたお惣菜をプラスチック容器そのまま食卓に出したりするのは残念に思えます。ゴミも日本はものすごく出ますよね。
【欠点】外食が高い、手軽に食事ができない
先ほど書いたようにフランスのレストランは全てコース料理になるので、気軽に安く美味しく食事できる場所が存在しません。日本のファミレスがものすごく恋しくなります!!あとスーパーのお惣菜やお弁当。こういうのも無いので、日本食を食べたいと思ったら懐石料理のようなクオリティのお店に行く事になってしまいます。正直疲れます。お金ももちろんかかります。
【利点】旅行がとっても良い!
陸続きでいろんな国を旅する事ができますし、フランス国内でも旅行がものすごくしやすいです。
まず、夏季休暇は基本的に1ヶ月前後取る事ができます。気候も最高で、夏は暑すぎないし、乾燥して雨が少ないです。ハワイを涼しめにしたような気候がずっと続きます。美しい公園で本を読んだり、田舎のレストランでテラス席で食事するのもなんとも幸福!しかも日本ほどは混雑しません。毎年人生で最高の思い出を作れます。
しかも夏だけでなく春や秋も1週間くらい旅行できます。碧い海も紅葉した葡萄畑も最高に美しいです!ホテルも工夫次第で、安くて広くておしゃれな場所に泊れます。これぞバカンス!
【利点】災害がほとんど無い
2年間で地震は一度もありませんでした。震度1すらありません。
台風はありません。
豪雨はたまにありますが、人が死ぬほどではありません。元々豪雨なんて想定して居ない街の造りなので日本より少ない雨量でも氾濫する事はありますが、家が流されるなんて聞いた事がありません。日本では毎年どこかでこんな災害が起こっているので当たり前になりつつありますが、フランスでそれが起こったら歴史的大事件でしょう。
命の危険を考えず毎日生活できるのはとても幸福です。家だって買っても壊れる心配なんてしませんし。
日本に帰ってきたら急に緊急地震速報が鳴り響いたり、復興にかかるお金に悩まなくてはいけないのは辛い・・・です。
【利点】結婚も自由、貧乏でも見下されない、共働きしやすい
フランス人はほとんどの人が結婚しませんし、結婚しているか未婚かで格付けされるなんてあり得ません。まあ日本でも最近は、独身だろうと何か言われるということも少なくなっていますかね。
貧乏でも、お金持ちがバカにしてくるなんて事はありません。というのも、フランスは日本より、貧乏な家の子供がお金持ちになるのが大変難しい社会なんです。日本では貧乏だと、「努力が足りない」「バカ」なんてレッテルを貼る人がいる気がしますがフランスではそれは本人のせいでは無いし、バカになんてしません。また、フランスのお金持ちって元々貴族だったりして礼儀をわきまえているので、心に余裕を持っているというか人を傷つけるような行為はしない気がします。自分の裕福さはどうであれ、人にひどく言われないならストレスが少ないですね。
日本よりいち早く共働きの社会を実現したフランスでは、社会の様々な事が共働きありきでできているので、ストレスが少なくて良いです。例えば、フランス人は料理をあまりしません。女性でも。家で毎日何品も用意するなんてしないのが当たり前です。また、洗濯機は乾燥機能つきが当たり前、食洗機が普及している、湯船は普通入らないので風呂掃除なんてあまり必要ありません。とにかく家でこなす家事の量が少ないです。
また、大きいと感じるのがゴミ出しの方法。フランスのゴミ出しは本当に簡単なんです。毎日何時に出しても良いし、プラ容器や瓶は洗わなくてOK!だから、「明日は何のごみだっけ・・」って気にしなくてもいいんです。かなりストレスが減ります。
今日本で女性が辛いのは社会の仕組みと、周りの理解のなさですが、そういうストレスからおさらばできます!
こちらについても以前書いたのでもっと知りたい方は過去記事で
【利点】冬とっても暖かい
パリの緯度は北海道と同じくらいなので、かなり寒い地域なんですが、暖房のシステムが日本よりしっかりしているので家の中がとても暖かいです。
私が一番フランスに帰りたいと思うのは実はこれです。
24時間、春のような気持ちの良い温度に家中が保たれているので、外が寒いと忘れるほどです。蛇口からはすぐお湯が出るので、冷たい水で手を洗ったり歯を磨くことも無いです。これはヨーロッパのお湯がタンク式だからです。タンクの中身が空になったらしばらくお湯が出ないと言われますが、実際なくなった事はありませんでした。
日本ももっと、冬暖かくするのが当たり前なら、こたつなんて全く必要ないし、湯船に入る必要もあまりないんですよね。しかも全然風邪ひきません!快適だしストレスフリーです。
【欠点】街と公共交通機関が汚い
フランスの街は、色んなところにゴミやう◯ちが落ちていて常に下を向いて歩かないといけません。正直臭いし最悪です。
地下鉄は便利ですがとても汚いです。落書きだらけで不衛生。ところどころ壊れて居る。椅子のシートはボロボロで破れたり。
日本はこの点でトップレベルなので他国に行くとすごく不満に感じます。
フランスは治安とこの汚さのせいで、外出を渋ってしまいがちになります。観光なら気にならない人も居るかもしれませんが住んでこれが日常なのは本当に最悪です・・・
まとめ
まだまだありますが今回はここまで。
どちらが幸せですかね〜。
価値観をがっつり変えたという意味で、海外生活はうつ病にはプラス・・だったかな?と思います。劣等感とか、感じる事がなくなりました。
でも言葉の問題もあって、ストレスは本当に大きいし、他国に居るというアウェー感はずっと感じ続けます。日本を結構嫌いでないと、他の国の方を永住するほど好きになるってなかなかレアケースかもしれません。
外国でのストレスなどから、フランスでうつ病になる日本人も居るそうです。
海外在住者への手土産ならこれ!本当に嬉しかったもの。アマゾンですぐ買える
海外に行くとき、現地に住んでいる家族や友人、取引先の社員を訪問するという機会もありますよね。
私もフランスに住んでいる中で、妹や友人が遊びに来たり、日本から出張で来た仕事関係の方と食事をする機会もありました。
もし現地在住の人の家に泊まったり、食事をご馳走になるなら何か手土産を持って行くということもあるかもしれません。
うちは手土産をもらう側だったんですが、日本の食に飢えてる現地人にとっては、意外なものが感動するほど嬉しかったりするんですよ。もう泣くほど嬉しかったですもの。本当、手土産くださった方々本当ありがとうございます!!
欲しいものをまとめるなんておこがましいですけど、買う側にとってはどうせなら喜ばれる物を持って行きたいし、好みをリサーチするなんて面倒ですよね。というわけで、これを持って行くと間違いない!というお土産をまとめます。
1 懐石茶漬けセット-新橋玉木屋
●消費期限・・・常温で3ヶ月ほど
●予算・・・3000円
今までいただいた中で最も嬉しかったお土産です。この玉木屋さんのお茶漬け。
もうお魚が美味しい!美味しすぎる!
小袋の中身は真空パック入りの魚の切り身と、液体だしです。ご飯とお湯があればどこでも高級茶漬けが完成します。
海外生活って、お米はだいたいどこでも手りますし、永谷園のお茶漬けなら手に入るんですが、鯛とかあさりなどの日本の魚介類は全然手に入らないんですよ。こちらは真空パックに上品な大きさのお魚が包装されており、常温で長期保存しておけるのも最高です。数ヶ月ぶりの鯛やたらこがどれだけ美味しいってもう感動です。
パッケージが上品で、大きすぎず、軽く、年齢を選ばないのも良いです。
会社の取引先の方に、出張でお会いした際にいただきました。海外在住者向けのお土産を選び慣れていると感じた一品。営業の方の気遣い力に感動いたしました。
★6個入り (一人暮らしの方へ)
★8個入り(二人暮らしの方へ)
★11個入り(三人以上の家族暮らしの方へ)
2 海老せんべい-名古屋 坂角総本舗
●賞味期限・・・60日
●費用・・・5000円
これもかなり嬉しかったお土産。あっという間に食べてしまいました。
これを嫌いな人はいない!外国には無い最高のおやつ!
海老をたっぷり使ったさくさく軽い食感のおせんべいです。
日本のおせんべいって美味しいのに海外ではあまり手に入らず、これだけ上品で美味しいおせんべいを食べられる機会は無いのでもらったとき大はしゃぎしました。
いただくまで知らなかったのですが、名古屋のとても有名なお菓子なのですね。パッケージの日本らしさと、わざわざ地方でしか買えない物を買って来てくれたという点でさらに感動と嬉しさが大きかったです。現地在住者同士の集まりでも、お出しすると喜ばれるからこういうお菓子は最高に嬉しいです。
★32枚入り(家族暮らしの方へ)
★18枚入り2箱 名古屋限定の金パッケージ(目上の方向け)
3 抹茶菓子-メーカー問わず
●賞味期限・・・1〜3ヶ月
●費用・・・1000円
費用の割りにとっても喜ばれるお土産です。メーカー関係なく、実はグリコとか明治のコンビニで買えるようなお菓子でも嬉しいです。
抹茶は海外ではとっても高級なお菓子で、現地の外国人にも人気だったりします。
抹茶のお菓子があるだけでテンション上がります。
★10枚入り個包装 伊藤久右衛門(高級感あるおしゃれなパッケージならこちら)
★53g たけのこの里(仲の良い友達にカジュアルに)
★12枚入り キットカット(友達や会社の方へのばら撒き用に最適)
4 日本酒
●賞味期限・・・なし
●費用・・・5500円
海外で日本酒がブームなおかげで、外国人たちから「日本酒ってどう飲むの?」みたいな質問を何度も受けるんですが、実は日本でそんなに日本酒を飲まなかったので、現地でのコミュニケーションに困っております。ですので、日本酒のお土産は本当に助かります。現地方とのホームパーティーでも大活躍します。まあ日本から持って行くにはかなり重いのが難点ですよね。大切な方へのお土産ならおすすめです。
銘柄はほとんどどれでも嬉しいんですが、パッケージが筆文字の、いかにも日本らしいパッケージのものの方が嬉しいです。海外ではその見た目の日本らしさから、おしゃれなレストランに飾りとして置かれていたりします。
5 ドレッシング
意外かもしれませんが、今まで日本の方に一番リクエストしたのがこれ!ドレッシングです。日本のドレッシング文化は実はすごくて、こんなに美味しいドレッシングは他国にないので、常に最も必要としている日用品なんです。
海外で探して買おうとすると日本の3倍はします。でもすぐ無くなるから、もらえると本当に嬉しくて感動します。そっちに遊びに行くよと言われたらだいたいドレッシングが欲しいって言います。まあ、上記のギフト品よりリーズナブルでリクエストしやすいんですよね。ギフトとして送るとなると、カジュアルすぎるところもありますが、カバンに余裕があったら持って行くと喜ばれます。
スーパーでももちろん買えますが、絶対喜ばれる味を選んだアマゾンリンクも一応貼っておきます。
●賞味期限・・・数ヶ月
●費用・・・300円
★和風
★ごま
★玉ねぎ
あまり嬉しくなかったもの
すみません。あまり書くことじゃないですけど、正直、上記と比べてあまり嬉しくはなかったかなー・・・というものも。もちろん、お気持ちは嬉しいです!本当に!!
日本の流行りのお菓子
日本の駅やデパ地下などで流行しているお菓子は、海外在住者にとっては微妙・・・かもしれません。なんせ日本らしい伝統的な味に飢えているので!
キャラメルやバターのクッキー
うーん。何でキャラメルなんだろう??という感想でした。ごめんなさい。キャラメルとかバターのクッキーなら海外結構あるので、むしろちょっと飽きている味かもしれません。
東京ばな奈
カスタードクリームとかって、海外の方が濃厚で美味しかったりするので、味が劣るのかもしれません。あと、消費期限が早いのでちょっと困ったという経験があります。
鰹節、高級だしの素
一見助かるように思えるんですけど、海外では日本の食材がなかなか手に入らなくて、しいたけも無いし、里芋も無いし、ほうれん草も無いですから、手間をかけて繊細なだしを抽出しても活かせる食材が無いんです。日本の調味料なら、醤油とか味噌の方が現地の食材にカジュアルに合わせやすくて助かります。
【2018年】オペラ座 パリ 見学可能日【必ずチェック!】
パリのオペラ座ガルニエ宮の見学可能日時を、カレンダーにしてまとめました。
せっかくですから運任せではなくしっかりチェックして行きましょう!
見学時間は、ホームページ上にフランス語か英語で書かれた営業時間を細かくチェックしてから行かないと、入れません。
とても細かくて間違えてしまう方が多いので公式ホームページの2018年のスケジュールをカレンダーにしてまとめます。
公式ホームページが見たい方はこちら
パリ オペラ座 2018年 カレンダー
オレンジ色が休日です
※10月17日は、13:30が最終入場時間だと思われます。早めの入場をおすすめします。
▼オペラ座を含むパリの主要観光地の、営業時間や所要時間を簡素にまとめた記事です。パリ市内の観光がこれで一度にチェックできます。
【フランスの絶景】最高に感動する田舎の美しい村たち
フランスを旅し、
実際に足を運んで感動した田舎の美しい風景をまとめました。
有名だから選んだというわけではなく、本当に心から素晴らしいと思える経験ができた場所です。
日本人には結構マイナーなフランスの田舎を含みます。
また、写真は自分で撮影したものです。
素人ですので、「ガイドブックの写真は良かったけど実際はがっかりだった」みたいなこともないと思います。
訪れば写真以上の経験ができると思います。
フランスは大きく、世界遺産も美しい海や森も沢山ある国です。
パリだけでなく地方も魅力いっぱいで、全く違う風景に感動させられます。
ゴルド Gordes
【南仏】【夏がおすすめ】
南仏の岩山のてっぺんに築かれた古代の街。
鷹の巣村とも呼ばれます。
他国の軍から身を守るため岩山に螺旋状に街が作られました。
朝方
夕暮れ
日没直後
階段状に白い石造りの家が連なります。
街からはリュベロンの山並みを遠くまで見下ろせます。
こちらはゴルドで宿泊したホテルなのですが、フランス中で一番素敵だと思えたホテルなので一緒にご紹介します。個人経営のような小さなホテルでした。
ゴルドはこのような落ち着いたホテルが多いのもポイントです。
周りが暗いので夜には天の川や流れ星が見られます。
洞窟をくり抜いたような客室が素敵すぎて夢のよう。
夜にはプールサイドのふかふかの椅子に横になって何時間も星を眺められます。
満月か、新月かにもよると思いますが、私が訪問した時は天の川も流れ星も観る事が出来ました。
南仏は夏ならほぼ毎日晴れるので
最高に快適で、天気の心配もなく楽しめます。
ホテル|Villa Hautvallon - Maison d'hôtes de charme Gordes
トゥーパス Towpath
【ミディピレネー地方】【春〜秋がおすすめ】【静か】
フランス ミディピレネー地方
穏やかで自然と共存したロット川の側に、崖をくり抜いた長い道があります。
美しいロット川。
左に見える通路は1845年に労働者が通行のために崖をくり抜きました!驚きですね。
ここを、歩くことができます。
まるで映画かファンタジーRPGのような幻想的な場所です。
壁にはトゥールズの彫刻家が掘った彫刻を見ることができます。
まるで自然に作り出されたように、風景と調和した彫刻。
ここは一体どこなの?と思わずにいられない。
ここにしかない風景が見られる場所です。
たまに馬が散歩のために通行しますよ。
ロット川を運行する船が見られることも。
Towpath
〒46330 Bouzies
リクヴィール Riquewihr
【アルザス地方】【秋〜冬が特におすすめ】【ワインの産地】
ドイツ国境近くの小さな村。
フランスの最も美しい村の一つに登録されています。
「ブドウ畑の真珠」と呼ばれる、ワイン造りの村としても有名です。
絵本の街並みと美味しい白ワインの村
ドイツとフランスの食文化や建築が混じり合った街です。
パリは白い石造りの建物で統一されていますが
ここはカラフルな組み木の建造物が並び
まるで絵本のような愛らしい街並みに。
この地方は白ワインの産地としても有名で
村の側にはワイン用のぶどう畑が一面に広がります。
一年中観光客で賑わい、楽しめますが、
秋〜冬の直前にはぶどうの葉が黄金色に染まり感動的な景色になります。
街中にはいくつもワイン専門店があり、試飲しながら買うことができます。
街の至る所には美しい花が飾られています。
町中全てがこのような花いっぱいの建物なので、どこで写真を撮っても素敵。
秋〜冬ならクリスマスの飾りや食器のお店が沢山営業しています。
なんともロマンチック。
街の中の建物に宿泊することもできます。
外側から眺めるだけよりも感動します。
ジブリの「借り暮らしのアリエッティ」に出てくるような世界に入れます。
あまりに素敵すぎてもう一度行きたい。
窓からは先ほどの美しくカラフルな街並みが見られます。
本当に絵本の中!
上の写真と同じ宿泊場所の写真なのですが、とても広くて2階や屋根裏までありました。まるで博物館に展示された著名人の書斎のような空間!
全ての部屋と調度品が博物館レベル。
大型のホテルでは体験できないこの地方の生活感が味わえます。
もう本当に絵本!
まさか、こんな体験ができるとは。
Riquewhir
〒68340 France
サン・マロ Saint-Malo
【ブルターニュ地方】【春〜秋がおすすめ】【碧い海】【美食の街】
フランス北西部、ブルターニュ地方
イギリス海峡に面し、城壁に囲まれた海賊の港町
美しい碧い海の側のこの街は、昔本当に凶暴な海賊たちがいた街として有名です。
外国船から度々襲撃されたので、この街は高い城壁で囲まれています。
本物の大砲も展示されていて観る事が出来ます。
潮の満ち引きが大変急な場所で、
限られた時間しか通行できない通路が現れます。
その通路を通っていくと、当時の要塞を見学できます。
遠浅で、一気に水が引くので、
引き潮の時間には砂浜が鏡面のようになり空を写します。
美しい夕暮れ時にずっと砂浜を歩くと心が癒されます。
観光客が多すぎず、静かに夕日が眺められるのも最高です。
またこの街は、
最高級の美味しい牡蠣や、ボルディエバターを使った香りの良い美食が楽しめます。
Saint-Malo
〒35400 France
ルシヨン Roussillon
【プロヴァンス地方】【春〜秋がおすすめ】
南仏プロヴァンス地方
フランスの最も美しい村の一つで、
地面の土が全て顔料!という驚きの場所
今は化学顔料が取って代わりましたが、その昔、ここの土を色の素にしていました。
写真で見てわかる通り、普通の地面には無いような
明るい黄色とピンクの地面がずーっと続きます。
崖の形状が独特なのは、採掘の痕跡です。
この場所を15〜1時間かけてハイキングできます。
白いスニーカーを履いて来てしまうと
黄色に染まってしまうので注意!←やっちゃいました
周辺の村の壁は、先ほどの場所から採った土で色がつけられています!
カラフルで綺麗ですね!
街には顔料と画材を扱うお店が沢山あります。
先ほどの土を色ごとに綺麗に分け、塗装用に大きいバケツ大で売っていたり、
手のひらサイズの粉絵の具も買う事が出来ます。
そのまま水で溶いて水彩絵の具にしたり、油絵の具用のオイルと混ぜて粘度のある絵の具にも出来ます。
私は粉絵の具の10色セットを買いましたがまだ試していません笑。
この場所でしか手に入らない原始的で貴重な色です。
Roussillon
〒84220 France
まとめ
同じフランスでもかなり風景が違いますよね。
フランスの田舎は「こんなの見た事ない!」と思えるような風景が広がってとっても魅力的だと思います。
大体の日本人はフランスといえばパリとモン・サン・ミシェルというイメージを持つのかもしれませんが、選びきれないほど沢山の美しい場所がありますよね。
フランス人が旅行好きなのがわかります。
フランス在住が長い知人に教えてもらった、一番おすすめのガイドブックを一冊載せておきます。南仏を中心に、超絶美しい写真で紹介してくれています。
色々買いましたがこの本が一番おしゃれで綺麗!
「ここ行きた〜い!!」ってなります笑。また、パリの美食なんかも紹介されています。かなりいい本なのでおすすめ。
kindle版
紙版
*パリ市内の観光おすすめはこちらの記事で紹介中です
*治安をチェックしたい方はこちら
*漫画好きにおすすめの観光スポットをまとめました
ヴェルサイユ宮殿 夜の花火大会&年に一度、朝まで踊る大仮面舞踏会!
フランス ヴェルサイユ宮殿で夏の間だけ特別に行われる、ダンスショーと花火を観に行ってきました。
とっても面白かったです。
朝まで踊るプログラムには参加していませんが、フェスティバルの日なら貴族の服装をした方に囲まれて過ごせます。雰囲気抜群でした!
フェスティバルの日以外は、多分ドレスの方は居ませんが、混まないし、噴水や花火も観れてとってもロマンチック!ぜひ行ってみてください!
シャンパンを片手に優雅に楽しみましょう!
どんな催し物なの?
- ヴェルサイユ宮殿の最も有名な「鏡の間」で、ドレスを着たプロダンサー達の優雅なダンスショー
- その他、剣技などのデモンストレーション
- ヴェルサイユのみどころ、庭園をのんびり散歩
- 大噴水も稼働。庭園にクラシック音楽が流れ、音楽に合わせ芝生から炎が上がる。
- 23時から庭園にて花火が打ち上がります。(15分間)
Les Grandes Eaux Nocturnes (高貴な水の夜景) という夏の特別プログラムですね。
夏の間、毎週土曜に開かれます。2018年は9月15日まで。
たまたま年に一度のフェスティバル「ル・グラン・バル・マスケ(大仮面舞踏会)」の日でした。
当日の昼、2018年の6月23日(土)ですが、思いつきでチケットを予約し訪問したら、年に一度の特別なフェスティバルだったらしく、貴族の服を着た方達でいっぱいでした。
ヴェルサイユの夜間解放はいつもこうなのかなーと感心しつつ観ていたのですが、後日それが特別な日だと知りました。
- バロック様式の衣装を着た男女が朝までダンスするイベント!!だそうです。
- ダンスパーティーに参加するには特別なチケットと、ドレスが必要。
- 他の方の衣装を観たいだけなら、当日の花火を観るためのチケットで観られます。
私は知らなかったので私服で訪問しましたが、花火の時間には3人に一人くらいの割合で貴族風の装いの方がいらっしゃいました。
ヴェルサイユ宮殿の写真が一層華やかに撮影できました〜。
大仮面舞踏会は年1ですが、ショー&花火は夏期に毎週やっていますのでぜひ!ほぼ並ばず、ヴェルサイユに入場&花火やライトアップが観れますよ〜!
当日の流れを写真付きで紹介
18時半入り口に到着
フェスティバルに向けすでにお貴族様が・・・!!
花火とショーのチケットは予約必須。事前にwebで購入します。
私は当日の昼予約しました。
時間を30分ごとに選べますが到着したら関係なかったです。多分遅刻しても大丈夫。
正面入り口Port Bに進みます。(案内のお姉さんは英語も上手ですしすぐわかります。)
手荷物検査などで20分ほど並びましたが、それだけで入場できるなんてお得!
ヴェルサイユは開館直後に並んでも炎天下で3時間待つと知人に聞いていたので・・・。
ヘラクレスの間で前座
大変豪華な広間に入れてもらえます。
ヘラクレスの間だそうです。
こちらで前座。鶏の格好をした男性が、観客とダンスして盛り上げます。
この部屋は天井画が素晴らしいので有名です。フランソワ・ルモワールの作品。アポロやヘラクレスが描かれているそうです。
ソプラノ歌手の生歌
移動し、隣の部屋でソプラノ声楽家による歌を聞かせてもらえます。
美しい。
移動の途中で宮殿内を少し見学できます
こちらはヴィーナスの間だそうです。
沢山の絵それぞれにテーマがあります。
例えば写真左上の、白馬の描かれた長方形の絵は、
「ネブカデネザールとセミラミスがバビロンの庭を上へ上げる」
だそうです。
(某スマホゲームをプレイしている私はなんか感動しました!笑)
こちらはアポロの間だそうです。
正面に、教科書で見たルイ14世の肖像画が!!
この絵は現在ルーブル美術館に展示されているのでこちらはコピーです。しかし元々はこの部屋にありました。感激です!!
鏡の間のセレナーデ
いよいよメインの催し物!
そしてこちらが、ヴェルサイユ宮殿で最も有名な「鏡の間」です。
豪華絢爛!
シャンデリア凄い!
装飾もすごい!
なるべく真ん中で観るのをお勧めします。
フランス貴族のパーティーに、異国の踊り子が招かれるというお話のようです。
10〜15分位。
貴族の方もご覧になっておられます・・・笑!
左壁全体に配置された鏡は当日大変高価だったらしいです。
この場所はヴェルサイユの中でも特にお金を掛けたゴージャスな場所なのですね。
・・・で、感想ですが・・・
ダンサーは多分バレエとか習ったプロの方なんですが、正直言うと、衣装や小道具がちょっとチープ…。
うーん、というか、ヴェルサイユ宮殿があまりにゴージャス過ぎるので、化繊のドレスの偽物っぽさが目立つんですよ
あまり期待はせず観てください。花火の前の楽しい前座という感じで。
とはいえ、殆ど並ばずに、ダンス付きで、鏡の間をゆっくり見学出来るのはだいぶお得です。
最後は剣技のデモンストレーション
笑ありのコミカルな劇です。
ただ所作はなかなかのキレでしたよ。ヒュン!という剣の音がかっこよかったです。漫画やアニメで見た事ある!
大庭園へ
21時くらいに庭園へ。
フランスの夏はこの時間でも明るいです。
こちらは大庭園のほんの一部。オーランジュリーといいます。
まるで絵みたい!
大仮面舞踏会は、こちらが会場になるようです。
大噴水
いや〜綺麗。
夕日と合わさって、よりロマンチック。
夏のみ稼働しています。
当時と変わらない方法でセーヌ川の水を汲み上げています。
会場はクラシック音楽が流れています。
奥の川の手前に見えるのは炎。
音楽に合わせて吹き上がります。
庭園内のいくつかの売店で、シャンパン、サンドイッチ、スイーツなども販売しています。
お洒落に楽しみましょう!
貴族(風)のみなさま・・・!
中央右の男性とかほんと笑う・・・!
写真頼まれまくってました。
最高です。
私は当日ダンスパーティーだと知らなかったので、フランスにもコスプレ文化あるんだな〜って観てました笑。
みなさんかなり気合の入ったドレス。
写真をお願いされると喜んで応じてくださいます。
至る所で撮影会になっていました。
年代や様式の違うドレスがこの日一度に観られます!
パイレーツオブカリビアン風のもあれば、映画とかで観たことある楕円形のパニエで裾がキュッと締まったドレスも見かけました。
着てみたかったなーでも似合わないか〜・・
しかしこの格好で朝までダンスパーティーとか
ほんと信じられませんね?!
コルセットしてますよ?!
トイレとかどうするの?!
欧米人の体力ほんっと半端ない。
私には絶対無理!
そういえば日本人は一人も見かけませんでした。
ドレスの方はほとんどフランス人。あと英語圏で多分アメリカ人が多かったですね。
広大な芝生にファイアー!
花火の時間まで庭園を散歩できます。
他にも見所がいっぱい!
ただ、広大すぎて先に体力が尽きます笑
飽きることなく花火を待てますね。
そしてお待ちかねの花火!
音楽に合わせて15分間打ち上がります。
この時間には人がいっぱい。
でもどこからでもよく見えますよ。
ディズニーランドの花火と同じくらいのボリューム感だと思いました。
帰り際のヴェルサイユ宮殿正面です
ライトアップが水面に反射して美しい。
夏の夜間解放でしか観られない風景です。
情報
交通
●私は車で訪問しました。入り口近くの駐車場は夕方少し余裕がある程度でした。離れた場所ならもっとあります。帰りは混雑で駐車場から出るのに時間がかかるのでご注意。
●電車でパリ中心に戻るには23時半頃が終電になるようです。ちょっと間に合わないかもしれませんね。タクシーかUberを考えておいてください。
●宮殿のそばにホテルがあるので、そちらに宿泊するのもおすすめ。
チケット
●私が行ったのと同じチケットは公式ホームページのこちらから予約できます。
鏡の間のダンスショー&花火です。おすすめ。
チケットは印刷しなくて平気です。お手軽!スマホに保存して、入場時見せます。
42ユーロ
●庭園散歩と花火だけのチケットはこちら
26ユーロ
●年に一度の朝まで踊る大仮面舞踏会ル・グラン・バル・マスケはこちら
※ドレスコードあり。
次回は2019年6月22日土曜日
98〜310ユーロ
ルーヴル美術館の有名作品7選【徹底解説】予習して訪問すると楽しい!
パリ ルーヴル美術館に行ったらこれだけは観ておきたい!
有名作品を解説付きで紹介します。
初来館ならぜひチェック!
これを読めば、オーディオガイドなしでも楽しく無駄なく回れます。
1 モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)
レオナルド・ダ・ヴィンチ作
世界で最も有名な絵画。
ダ・ヴィンチが51歳〜54歳の間に描いたもの。
フィレンツェの婦人リザ・グラルディーニがモデルだと言われていて、タイトルの「ジョコンダ」はモデルの夫の苗字です。
「モナ・リザ」は「私の貴婦人リザ」という意味。
謎めいた背景や表情の為に、様々な憶測がされ有名になりました。
彼の絵画技法は「スフマート」といって、煙で満たしたような、ぼやけた輪郭や霞みがかった表現が大きな特徴です。全体に自然な調和をもたらす技法です。
ダ・ヴィンチは絵画の他にも建築・解剖学・天文学・力学などなど…
(凄すぎ〜!)
余りにも何でも出来るので「万能の天才」と言われています。
みどころ
- 天才ダ・ヴィンチの計算された配置!
- 左目は、絵のちょうど中央に配置され、顔を楕円形に描くことで印象に残るバランスを作り出しています。
- 謎の背景
- タイトルのジョコンダは「幸福」という意味を持ち、製作当時の、ダ・ヴィンチの息子の誕生を祝う意味を掛けていると思われます。
- 彼はこの絵を未完作品と考えていたようです。
- 描き足したらどうなっていたのでしょうね…?
2 サモトラケのニケ
ルーヴルで最も美しく展示され、シンボルにもなっている彫像です。
1863年にエーゲ海北東の、サモトラケ島の丘で複数のパーツに分かれて見つかりました。紀元前190年ごろの作品です。(かなり古い!)
誰が作ったのか分かっていません。
海の守護神の為の古い神殿に配置されていました。
その神殿はもう廃れてしまいましたが、高い丘から海を見下ろす形だったので、この像もルーヴルの大階段上に、観客を見下ろす形で堂々と展示されています。
翼のある女性像であることから、ギリシャの勝利の神、ニケであると考えられています。
船の形の台座に立っていることから、海軍の勝利を祝ったものだと思われますが、戦争が多い時代のものなので、どの戦争の記念碑かはわかっていません。
みどころ
- 大階段の上に配置され、より神々しい印象に!
- ニケが船にふわりと降り立った所を表した彫像なので、彼女は翼を広げています。
- 薄い布の質感が見事!腹やへそのくぼみ、右脚までよく表現されています。
- 当時の神殿では体の左側を見せる配置だったことから、特に左側がいきいきと表現されていて見応えがあります。
3 ミロのヴィーナス
日本でも大変有名な、美しい女神の彫像ですが、
こちら、1820年ミロ島の畑に埋まっていたのを農夫が発見しました。
その後フランス大使がこれを買い取り→ルイ18世→ルーヴル美術館と引き渡される事になりました。
(畑からのスゴイ出世!)
美しさと、両腕が決して見つからなかった事から大変有名になりました。
みどころ
- 官能的で尊厳に満ちた佇まい
- 左足が大きすぎる。
- 左腕がどのようなポーズだったのか様々な憶測がされています。ヴィーナスの愛人、軍神マルスを抱いていたのかも?または、ヴィーナスの象徴である鏡を掲げていたのかも?謎多き女神ですね。
- 背中側と左側がぞんざいに彫られている事から、背後が壁で、左に何かが配置されていた?
4 ナポレオン1世の戴冠式
輝かしい勝利を収め出世した軍人ナポレオン・ボナパルトの皇帝戴冠式の絵です。
皇帝主席画家のダゥィッドによって描かれました。
(製作期間はなんと3年!)
横幅が10メートル近くある超巨大な絵です。
中央で冠を持っているのがナポレオン、跪いているのは妻ジョゼフィーヌです。
ナポレオンの威厳を世間に知らしめる為に描かれ、もちろんその効果を発揮しました。
この戴冠式の場面はパリのノートルダム聖堂内です。
ちなみに妻ジョゼフィーヌはバツイチで二人の子持ちでした。ミステリアスな美人で、ナポレオンに見初められ再婚したのは32歳。ナポレオンが26歳なので6歳年上ですね。超浪費家だった上に超浮気しました笑。ナポレオンは結構一途で、戦場から何度も手紙を送りましたがことごとく無視!(なんて女だ・・・貴族の破天荒さスゴイ・・・)イケメン中尉との浮気を知って絶望したナポレオンが戦場から嘆きの手紙を送りますが、その手紙がイギリス軍の手に渡り新聞に載せられました。大恥をかいたナポレオンは離婚を決意。彼女は嘘や色気でやり過ごしましたが、子供ができなかったことから結局離婚しました。
みどころ
- 近くで見ると服の質感や足の指一本まで、精密に描かれている事に気付けます。
- 登場人物はなんと200人!
- ナポレオンのポーズは始め、自分の右手で自分に冠を被せるという形に描かれていた為、よく見ると修正の跡が見えます。
- 絵の中央上部で、背もたれ付きの立派な椅子に座る貴婦人はナポレオンの母です。実は当日出席していません。ジョゼフィーヌの戴冠式出席に大反対だった母は、当日の式典をボイコットしたのです。しかしナポレオンは自分の偉大さを確実なものにするためダヴィッドに絵の中に母を入れるよう依頼しました。
- ダヴィッドは当時、世界一大きい絵を描いたと思っていました(実際はほかにもう少し大きな絵がありました)それほど巨大!どう描いたのでしょうね…?信じられなすぎて正気じゃないとすら思えます…
5 民衆を導く自由の女神
フランスのドラクロワによって1830年に描かれました。
フランス革命のあと、王政復古が起き、それに反発したした民衆が蜂起した場面です。
この場面を目撃していたドラクロワは、絵画という形で、この活動に参加することにしたのです。
右側で両手に銃を持つ少年は、ユーゴーの「レ・ミゼラブル」に登場する少年のモデルになったと言われています。
みどころ
- フランスの国旗色である赤・白・青が至る所に使われているのが重要なポイントです。
- 右後ろの建物はパリのノートルダム聖堂。その上にもよく見ると小さな3色国旗があります。
- 中央の自由の女神は日焼けし、とても力強い
- 右下の死体は、服装から王の近衛兵です。市民に殺されたようですね。
- この絵はルーヴルで同室に展示されている、ジェリコーの絵画「メデューズ号のいかだ」から大きな影響を受けました。ぜひ比べてください。
6 瀕死の奴隷
ミケランジェロ作。絵画も彫刻も建築もずば抜けた才能を持ったイタリア人で、ダ・ヴィンチと並び「万能の天才」と呼ばれた人物です。ダ・ヴィンチより23歳年下ですがほぼ同時期に活躍しました。
彼がこの像を法王から依頼されたのは28歳の時で、その時すでに偉大な芸術家だったというから驚きです。
法王の霊廟の為に造られましたが、それは計画だけで終わってしまいました。
若者の奴隷は、何もかも諦め、眠ったような表情をしています。
みどころ
- 細かい作り込みをする事は誰でもするしもうたくさんだと考えていたミケランジェロは、力強さを表現する為、彫像にわざとノミの削り跡を残しています。彫刻家の格闘の痕跡を表現しました。彫像の首元に注目してください。削り後が見られます。
- 特に上半身の筋肉の質感、量感が素晴らしい。同室の他作品と比べると違いを感じられます。
- 躍動感あるポーズも、彼が人気の芸術家であったと納得できる素晴らしさ。
- 足元に猿がいます。そして猿も、諦めたような表情をしていますのでぜひ見てください。
- 同展示室に連作の「抵抗する奴隷」を見る事ができます。
7 岩窟の聖母
レオナルド・ダ・ヴィンチ作。
彼の絵画は大変少ないのですが、そのうち5点がルーヴル美術館にあります。大変貴重です。
その中でもぜひ見たいのがこちら。
洞窟の不気味で怪奇な背景と、人物の柔らかい表現とが奇妙な組み合わせであることから有名になりました。
ダ・ヴィンチが31歳の時に礼拝堂から依頼を受け、彼にとってはじめての重要な宗教画になりました。
中央に描かれているのが聖母マリア、画面左は幼少期のヨハネ、右端は天使、天使に支えられているのが幼子がイエスです。
岩と水には意味があって、キリスト教で聖母の純潔を象徴するものです。
製作当時彼は、岩や水などの自然物の形態について研究している最中だったので、描写がとても複雑です。
みどころ
- 岩窟の聖母の隣もダ・ヴィンチ作品です。見比べると、どれも女性の顔がダ・ヴィンチ特有で特徴的だと気づけます。
- また、どれも背景がミステリアス。
- イエスは指でヨハネに祝福を与えています。(幼い手が可愛らしい!)
- 手前の色味の無い草花の描写が細かくて見事。
- なんとこちらも未完成!
まとめ
西洋美術史の教科書と、ルーブル美術館で買える作品ガイドブック、有料の音声ガイドで勉強しつつ、自分の感想も絡めて解説しました。
有名作品はたくさんありますが、予習してから行くとみどころもわかるし印象に残るので面白いですよ!
また、紹介した7作品は、大変有名なので、美術館内の道案内などがわかりやすくされており、見つけやすいです。
入り口に入ったらモナリザを目指して案内表示を進むと、道中やその先で出会えます。